The Circus
先週土曜日に、チャールズ・チャップリンの映画『The Circus』を家族で観ました。
警察に追われるチャップリンが、サーカス会場に紛れ込み、瞬く間に会場を賑わせ、正式にサーカス団として契約するという物語です。
世界の喜劇王と言われる所以、物凄く笑わせてもらいました。
驚いたのは、5歳の次女が終始笑い転げていたことです。
白黒、無声映画の世界で、5歳児をあそこまで魅了するのは、チャップリンの天才的な才能だと思います。
そして、何よりアート(芸術や映画)は世代を超えるということです。
年齢と共に、我々は経験と論理(筋道)に基づいて、話をしたり判断したりします。
これはとても大切なことですが、アートまでも理論的で経験的な解釈をしてしまい、つまらなくする恐れがあるのです。
しかし、アートそのものを素直に楽しむということは、5歳の女の子も大人も全く関係のないことです。
だからアートは素晴らしいのだと思いました。
チャップリンの映画は、とても笑えるのですが、最後には必ず物悲しい気持ちになるのです。これを作家の椎名誠さんは、『おもしろかなシズム』と読んでいるそうです。
このような真・善・美に触れることこそ、人生の醍醐味のように思う今日この頃です。