アドラー心理学
アドラー心理学を日本に広め、200万部のベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎さんの講義に先日参加しました。
講義といっても、椅子を円に並べて、オール質疑応答という形式。とても斬新で緊張感のある、面白いものでした。
印象的だったことが、『課題の分離』という考え方です。
これはアドラー心理学においては大切な考え方となるのですが、対人関係の悩みにおいて、この課題の分離が出来ていないことで招じることが多いと分析しています。
例えば、人から陰口を言われていることに気づいたとします。
ほとんどの人が、何と言われているのか?なぜ言われないといけないのか?と気になってしまいます。
しかし、この課題の分離思考でいえば、陰口を言っているのは、言っている人間の課題であり、こちらの課題ではないということになります。
人から陰口を言われないように生きるには、どうすれば?と悩んでしまいがちですが、それは他人にあわせる生き方であり、自分の人生を生きていないのです。
つまり、アドラーは
『本当の幸せは、嫌われる勇気をもつ』ということを伝えているのです。
少し冷たい考え方という印象を受けるかもしれませんが、人の課題に介入するのではなく、ヒントまでは与えること。自分の課題は介入されず、自分で切り開くこと。
これが本来の自由で幸せな生き方なのだと、アドラー心理学では教えています。
何かにしがみついたり、さみしさを払拭させるため、繋がりをもとめたりするのが人間ではありますが、他者に迎合することなく、自分の人生をイキイキと生きていく。
個でいても集団にいても、そんな人生にしたいものです。
しかし、課題の分離はあくまでスタートライン。ゴールは共同体感覚というものだから、またこれが果てしない。
アドラー心理学、ちょっとつっこんで学んでみようとおもいます。