気持ちとは。
お客さまに誘われて、『心をつなぐ人になる』と題したセミナーに参加して参りました。
こういった自己啓発的な内容のセミナーは久々で、どういう気付きがあるのか、今の自分は何を思うのか、楽しみでありました。
6回シリーズで行われるらしく、1回目は、『気持ちを伝える』というテーマでありました。
講師の先生が、それでは、なぜここに来ようと思ったのか、その気持ちを書いてくださいと言われ、あるだけ書いてほしいとも言われましたので、思い当たるものを8つ程書いたのです。
・◯◯さんから誘われたから。
・時間が空いていたから。
・気持ちを伝えるというテーマが面白そうだから。
・気持ちを伝えるということは、実は非常に難しいものだと感じたから等々。
そしてその内容を発表致しますと、先生がおっしゃるのです。
『気持ちが書いてありませんね。』と。
いや、ここに書いたものは、ちゃんと気持ちを書いたつもりなのですが、どういうことですか?と聞き返しますと、
『実は皆さんが気持ちというもの書いたつもりになっているそれらは、状況、もしくは思考したものです。』と言われました。
私の書いたものでいいますと、状況は、誘われたからというのと、時間が空いていたという2点です。
そして、その他の気持ちと思っていたものは全て思考でありました。
思考と気持ちは一体何が違うのか。
それは、思考はその人の価値観であり、気持ちはその時沸き上がった感情そのものだと言われました。
気持ちは感情なので、嬉しいとか悲しい、腹が立つ、楽しい、辛いなどの喜怒哀楽をいうものであり、なぜそう思ったのかという理由が思考、すなわち価値観というものだと言うのです。
だから、普段から気持ちに素直になること、また気持ちを素直に伝えることは、相手の気持ちもくみ取ることが出来るようになり、コミュニケーションがもっと円滑になるのです。
それが、現代人は『価値観』を押し付けあうので、喧嘩になったり悩んだり、うまくコミュニケーションがとれずに人間関係に右往左往するのだと言われました。
これには非常に大きな気付きがありました。気持ちをダイレクトに出し、なぜならこうだからという理由をしっかり伝えられたら、受け取る方も、そうだったんだ、私はそれを聞いてこう思ったと素直な気持ちで接していくことが出来ます。
しかし、価値観はだれしも違うのに、その価値観を押し付けてしまっては、お互い平行線のままになってしまいます。
文章にするのは難しいのですが、気持ちを素直に感じたり、伝えたりするのは紛れもない事実であることを伝えることになるので、そこに価値観を押し付けるのではなく、私の気持ち、そしてそう思った思考=価値観を話すことが出来れば、価値観の押し付けあいは無くなっていく可能性が大きいのです。
このような取り組みは、一朝一夕では身に付きませんので、日々積み重ねていかなくてはなりませんね。
ゆっくりでも妻と共有し、家庭平和のためにやって参ります。