dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

別れの曲

今年も、私が習っているピアノスクールでは、発表会が開催されることになっています。

私が今年選んだ曲は、ショパンの『別れの曲』です。

メロディーが本当に好きで、少しずつでも引けるようになってくると、ずっと引いていたくなります。

当然歌詞などありませんが、この切なく美しいメロディーは、心に染み込んで癒されていきます。

いつかはこの世と、大切な人と、別れるときがくる。

そんな事を想いながら練習をしていると、この世界に身をおいていたい執着心や、生きあっている人々との時間の愛おしさが、浮き彫りになってくるのです。

発表会は11月23日。後半年以上あるので、自分のもっているものが出しきれるように、練習をがんばります。

大叔母の通夜

ゴールデンウィークの真っ只中、
父方の大叔母が97歳でこの世を去られました。

京都は伏見に住んでいたため、私は幼いころから『京都のおばあちゃん』と呼んでいました。

年に数回ですが、京阪電車に乗って伏見稲荷駅までいくことが、とても新鮮で冒険のようにワクワクしていたことを思い出します。

成人してからは、1度会ったかどうかというぐらいになってしまいましたが、最期の通夜に会いに行けて良かったと思いました。

遺影や、眠られるお顔を拝見しますと、私のおばあちゃんそっくりでありました。

97年のご苦労、そして沢山の喜びを与えた人生だったと思います。

私も、すこしでも人に喜びを与えられるものにしていきたいと思います。

10年

今年の5月1日で、今の仕事を始めて丸10年を迎えることが出来ました。

10年という月日は、本当にあっという間ですが、思い返せば沢山の経験や思い出があり、そのすべてが自分を大きく成長させてくれていた光輝くものだったと思います。

そして、そのほとんどは自分からではなく、師匠をはじめ、書先輩方々、仲間、お客さま、友人、家族などなど、人の支えがあってこそであり、改めて、自分一人の力などは微塵もなかったと思うのです。

そうやって、ある意味こういった節目に自分の人生を振り返ることで、『感謝』を忘れる事は人間の堕落に繋がるのだという点を改めて感じさせられます。

私もこの10年の中で、感謝を忘れて傲慢になっていたことが何度もありました。どこかに慢心、自分はイケている?という勘違いも、恥ずかしながら持っておりました。

そんな時は、決まって失敗という道にたどり着くものです。

やり直しがきかないのが人生。
されどあらためられるのも人生。

この繰り返しによって、大切なことを少しは理解出来てきたように思います。

また次の10年に向かって、どんな経験があるのでしょう。それを考えると楽しみではありますが、まずはこの仕事の目的、『出会った方・ご縁のあった方・お客さまの人生を、物心共に豊かにする!』を愚直に行って参ります。

安全と安心

リスクマネジメントのプロなら、リスクファイナンスに『安全』という言葉は使っても、『安心』という言葉は使ってはならないと師匠は言います。

『安全』と『安心』には、似ていますが、きっちり使い分けをするべきだということです。

『安全』とは辞書を引くと、危なくないこと。物事が損傷・損害・危害を受けない、または受ける心配のないこととあります。

そして、『安心』とは気にかかる事がなく、またはなくなって、心が安らかなことと書いています。

すなわち、『安全』という状況を作り出すのは明確な手段、手法であり、『安心』は、その安全の状態が成り立ってはじめて生まれる心の状態なのです。

だから、安全第一とか安全運転とか、リスクマネジメントには『安全』に対する手段が問われるのですね。

安心第一や安心運転とは言いません。

リスクマネジメントのプロは、まず人々に『安全』を提供する手段を伝えなければなりません。

その向こう側に顧客の安心が生まれる。

こうすれば『安心』ですね!の前に、『安全かどうか』を問える仕事をしていかなければならないことを、改めて思う師匠との時間でした。

ラッキーガーデン

先週の土曜日に、生駒にあるラッキーガーデンという森の中のレストランに、家族みんなで行って参りました。

生駒山の中腹にあり、羊やヤギと触れ合いながらスリランカ料理が楽しめるお店です。

スリランカ料理で用いられる、独特な黒胡椒を使ったオレンジケーキやイチゴアイスなどを、自然の中で楽しませて頂きました。

子供たちも、最初は羊やヤギに恐る恐る近づいていましたが、なれてくると頭や体を撫でてやったりと、面白がっていました。

夜から商談がありましたので、少しの時間でしたが、リフレッシュできたように思います。

自然というものはいいですね。
自然は人を評価しませんから。

佳い時間を過ごさせて頂きました。

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和望の会

本日、第2回目の『戦争体験者の思いをつなげる会』を、京都は烏丸御池のカフェで、させて頂きました。

名前を変え、和を望むとう意味を込め、『和望(かずみ)の会』とさせて頂きました。


今回は新たに2名の方が参加して下さり、私を含め6名で、平和とはなにか、戦争とはなにかを大いに語らいました。

今回私からは語り部として、大阪で空襲の体験をされた秋山美代子さんのお話を中心にお話をさせて頂きました。

聞いて下さった皆さんが、丁寧に全身を傾け、傾聴して下さる姿に有難いと思いつつも、改めて、人の体験をお話することの難しさを痛感致します。

とくに、私は体験者ではないという点は、変えようもない事実だということ。

ここには細心の注意を払わなければなりません。

誇張したり、感情が入ってしまうと、虚偽になりかねません。

かといって、やはり戦争という事実な、あの経験をされた方々の想いは、しっかり後世に繋いでいかなければならないのも事実です。

まだまだ経験の不足さ故にでる難しさ。

そこと向き合ってまた新たに活動して参ります。

この会に協力頂いた『cafe yokoso』のスタッフ関係者、また来てくださった方々に感謝いたします。

近江商人の町

先週、我々の勉強会『知行合一の会』のメンバーで、滋賀県近江八幡市を訪れました。

いつもは部屋で勉強会をしていますが、メンバー皆で見た『てんびんの詩』という、近江商人の文化や伝統、そして商いとして大切なものを教えてくれる映画がきっかけで、実際の近江商人の町を訪れたのです。

江戸時代に生まれた近江商人には、今も学ぶべき哲学・思想・行動があります。

例えば『三方よし』という言葉はまさにその一つで、売り手、買い手、そして世間が全てよしとする商いをしなさいと言われているのです。

決して売り手の都合で商売をしてはならない。だからこそ、まずは人間を創らなければならない。

商いとは、人間を育てるもの。

最近では、あまりそのような事を考えずに、効率や利益を真っ先に考える企業も少なくないように感じます。


また、近江八幡には近江商人の伝統や文化、歴史を教えてくれる施設が数多くあり、非常に見ごたえがありました。

午後からはロープウェイに乗って頂上に行き、近江八幡の町を一望したり、滋賀県発祥である『たねや』『CLUB HARIE 』のお店、ラ コリーナ近江八幡に行きました。

ここがまた素晴らしい環境でした。

八幡山を背景に草木に囲まれたお店は圧巻であり、壮大な自然と共生するような、ゆっくりと時間の流れる空間でありました。

帰りは東近江市五箇荘の伝統ある町並みや、近江鉄道の風情など味わいながら帰りました。

こういう時間こそが、心の豊さを育むのでしょう。

またこの学びを日々の活動に役立てていこうと思います。

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結婚11年

お陰さまで、4月7日をもちまして
結婚11年を迎えることが出来ました。

4月7日は、必ずみんなで結婚式のDVDを観るようにしています。

11年前、結婚式に来てくださった方々は、
時間をこのために空けて、お祝いを頂いたのです。

改めて感謝したい気持ちが滲み出て参ります。

やはり、支えられているという事を忘れてはならない。結婚記念日とはそんな日になればと思います。

これからも、夫婦で力をあわせる事、仲良く生きること、良識ある行動をしていく事を誓い、家族を大切にして参ります。

家の中でお花見🌸

昨年造った盆栽の桜が、今年も花を咲かせてくれました。

世間では、今年の桜の開花は例年よりも早かったといいますが、うちの桜は昨年と全く同じタイミングで咲いてくれました。

毎日、家族のみんながお水をあげ、話しかけ、思いがなんとか伝わったようにも思います。

長女が即興で、桜の作文を書いていました。

長女の、その感性と気持ちをさらっと文章にしてしまう力は、自分の子供ながらにすごいなぁと感心します。

無事に咲いてくれて、本当に有難うね。

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土佐源氏

🌸『土佐源氏』🌸

を倉敷まで一人で観に行って参りました。

演者は坂本長利さん。88歳の米寿を迎えられ、なんと50年間この土佐源氏をたった一人で演じ、今回が1193回目の公演という、凄まじいお方です。

昨年12月に放送されたNHKスペシャルを観て、50年間同じことを突き詰めてきた方に会いたいという一心で行ってきましたが、面白いもので、同じような思いで来られていた方が現地におりました。

北九州から一人で来られていた女性で、意気投合して仲良くなりました。

こんなご縁も面白いものですね。

土佐源氏とは、山口県出身の民族学者・宮本常一氏著書『忘れられた日本人』に登場する盲目の老人、高知県梼原町で実際に聞き書きした元馬喰(牛馬売買人)の一代記を、坂本長利さんが独演化したものです。

言葉は悪くなりますが、今でいうホームレス(乞食)の人生物語です。

その人生とはほとんどが色もの話ですが、ただ下品というものではなく、一つ一つに無秩序と片付けられれない物語があるから、面白いものです。

美しさも汚らわしさも持ち合わせているのが人間であると、つくづく感じさせられるものがありました。

人間とは弱きもの。そして、その弱さを認められる強さがあるもの。

そんなものが大いに感じられるお芝居でした。

そして、なんといっても坂本長利さんの迫力ある演技には、終始釘付けでありました。


本当に佳いものを有難うございました。

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