dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

お墓参りにて

今日は家族で、お墓参りにいきました。

長女が、おじいちゃんとおばあちゃんのところに行きたい!と言ってくれたのです。

少し百貨店に寄ってから、霊園にいきました。

先祖のお墓は、山手にある霊園なので、住んでいるところよりも気温は下がるのですが、今日は夕方でもコートが要らないぐらいの暖かさでした。

お墓の前までくると、とてもお墓が綺麗で、濁りのないお水が水鉢に入っていました。

周りにも、目立つ雑草などがありません。

私たち家族が来る数日前に、親族の誰かが来てくれたのでしょう。

お墓は長男である私が管理しているのですが、こうやって誰かが会いに来てくれていると思うと、嬉しい気持ちになりました。

また、お墓では長女がいつも、水汲みや掃除など、進んでやってくれます。

その姿を見て、次女も頑張ってくれます。

きっと両親も祖父祖母も、この二人の姿を見て喜んでくれていることでしょう。

命がある私たちと、死んでしまったけれども、存在しているご先祖。

その理屈では語れない、繋がっているという思いを、子供たちも感じてくれているのだと思います。

改めて、お墓参りの大切さを感じた日曜日でした。

石田梅岩 【都鄙問答】

石田梅岩の、『都鄙問答』を読んでいます。

石田梅岩は、1700年代に活躍された思想家、倫理学者です。

この『都鄙問答』は、松下幸之助さんが座右の書としていたそうです。

今までの都鄙問答は、現代語訳が難しくて、あまり読まれてこなかったようですが、本ソムリエの清水 克衛さんが、一番分かりやすい都鄙問答(城島 明彦さん現代語訳)を教えて下さり、この本と出会う事ができたのです。

分かりやすいといっても、孔子孟子儒学論語を軸としているので、愚才な私にはまだまだ難点多き本ではあります。

しかしながら、二之巻『或る学者、商人(あきびと)の学問を譏(そし)るの段』は、きらきらと光る思想の宝をたくさん頂くものとなりました。

例えば、『乞食には信念がある』と梅岩はいいます。

乞食をするのは、泥棒をしないためであり、たとえ飢え死にしようとも、盗みだけはしないという信念が乞食としての道だと説かれています。

そして孔子の言葉を借り、

『どんなに貧窮しても、正しい生き方をしたら君子である。貧窮して欲望に突き動かされ、人の道に反することをするのは小人である』と言われています。

こんな発想を私は1ミリたりとも考えたことはありませんでした。


また、商人には、

『商人としての正しい道を知らないものは、利を貪ることにのめり込み、かえって家をつぶしてしまう。

それに対し、商人としての道を悟れば、欲望でなく、【仁】を心がけて仕事に励むので、家は栄える。そのようにするのを学問の徳としている。』

これは正しく今の時代にも言えることだと思います。

さらには、

『儲けがなくてもいいは、商人失格』だと言われます。

その答えとは、

『商売は、正しい方法で利益を上げることで成り立っている。正しい方法で利益を上げるのが商人としてのまっとうな生き方であり、利益を上げられないのは正しい商人の道とはいえない。』

ということです。

石田梅岩は、正しい商売とはどんなものかも、具体的に例えを出して、この本で教えてくれています。

私も商売人の端くれとして、この信念をしっかり胸に刻んで、正しい商いを培っていこう。


商売をする方、営業に携わる方は、必ず読むべき本だと思います。

そろそろ!

冬に着る私のコートは、実は18年以上前に購入したものです。

成人式の為に、両親がお金を出してくれました。

当時好きでよく買っていた、ATELIER SABというブランドのコート。

それなりに大事に使ってきたので、状態はとてもいいのですが、とにかく形が古い。おまけにフード付き。

そろそろ新しいコートを!と、毎年思うのですが、何故かこのコートを着てしまいます。

そろそろ!
そろそろ!

と言いながら、今年も2月半ばを過ぎました。

そろそろかな。

たぶん、そろそろです。

伝えることを

『伝える』こと。

それが私の天命だと思っています。

私は高校を卒業してすぐに、NSCに入学し、プロの漫才師を目指しました。

また、社会人となってからもバンド活動を展開し、ライブやラジオ出演などもしていた時期がありました。

今は、営業という職につき、様々な方と出会い、様々な方に想いを伝えている仕事をしています。

私が選んできた道。

それは、形や方法は変われど、
きっと『伝える』ことなんでしょう。

漫才で伝えたい!
音楽で伝えたい!
営業で伝えたい!

という風に。

ここ近年では、伝えることに置いて、自分なりに新たな方法を思案して参りました。

そして、その新たに伝えることが、お世話になっているカウンセリングの先生の協力の中で、現実化しそうになってきました。

1ミリでも動き出そうとしています。

夏目漱石は、未来を切り開く上で大切なことは3つだと言ったそうです。

1、考えよ。
2、語れ。
3、行動せよ。

まだまだ抽象的ではありますが、そろそろ行動に出るタイミングに来たように思います。

後世に残るようなものを伝えたい。

どうなるものはかわかりませんが、求める力とタイミングで、自分の新たな伝える世界を、作っていこうと思います。

動く芥川龍之介

録っていた『あらすじ名作劇場』。

なんと、昭和2年に撮影された、芥川龍之介の映像が紹介されました。

動く芥川龍之介。これは本当に貴重な映像です。

しかも、木登りをする芥川です。

ただただ凄い。


最近はよく、テレビの番組を録画しています。

その殆どが、歴史や教育、文学番組です。

そして夜のゆっくりとした時間に、味わうように観る。これがなんともいえない、至福の時になります。

昔はバラエティーやお笑い番組が好きでした。

しかし、今はもう殆ど観ません。

歳を重ねてきたこと、そして、自分が求めるものが変わってきたことも大きいでしょう。

将来的には、妻や、友人や、時には一人でぶらぶらと、歴史に触れる旅を、たくさんしたいなぁと思います。

歴史は繋がってきた道。

その道を戻っていく旅。

ライフワークにしていきたい。

そんな想いを巡らす、夜の一時でした。

正しさよりも、優しさを!

阿部寛天海祐希が夫婦役の映画、
『恋妻家宮本』を夫婦で観にいきました。

一人息子が結婚し、夫婦だけの生活が始まったそんなある日、夫の阿部寛が、妻である天海祐希が書いた離婚届を見つけることで、ストーリーが展開していきます。

コミカルで何度も笑わせてもらいましたが、感動も多く、心がじわりと幸せな気持ちになる映画でした。

この映画の中で、非常に印象に残った言葉があります。

それは、『正しさ』よりも、『優しさ』という言葉です。

正しいことはもちろん大切ですが、時に正しいを求めることで、衝突し合うことがあります。

戦争のように、正しさと正しさはぶつかり合う。

しかし、優しさと優しさは、もっと大きな優しさを生む。

この映画を観て私は、自分には正しさ(正しく生きる姿勢)を、人には優しさ(優しく接する姿勢)を、スローガンの一つにしていこうと思いました。

また、映画のテーマソング『今日までそして明日から /吉田拓郎』が、この映画とマッチしていました。

早速、レンタルCD屋さんに向かいました。

良い映画をありがとうございました。

少子高齢化にテーマをもって

日本人の人口は減少していきます。

世に言う『少子高齢化』です。

少子高齢化に伴う生産力(国力)の低下、高齢者の増加に伴う社会保障や年金の危機など、多くのメディアがそれを煽り、その類いの本、雑誌が連日のように露出されています。

そうして、我々の老後には年金制度は崩壊しているのではないか?と、漠然とした不安を持つ人や、そんな老後にどんな対策を講じてよいかわからないという30代、40代も多いように感じます。

そんな、ネガティブ一色の未来予想図が描かれる我が国ですが、少子高齢化自体が悪いことではありません。

確かに、今までの経済価値で考えれば、マイナス要因は多いと思います。

しかしながら、発想の転換を行えば、プラスに働く面は、非常に多いように思います。


そもそも、『老い』とはなんなのか?

まずはこの問に、一人一人が向き合い、答えを見いだしていく事がとても大切な時代になると思うのです。

必ずしも、老い = 衰え ではありません。

体力や記憶力は低下します。
また、自立度も、歳を重ねれば重ねる程に、低下していくのは、医学的にも分かっています。

しかしながら、歳を重ねれば重ねる程、増えていくものがあります。

それは、情緒と経験です。

情緒は人の心を豊かにします。そして、経験こそは、次世代への大きなプレゼントになります。

この情緒と経験を、今の30代、40代が意識し、培っていくことができれば、どれだけ幸福感の多い社会が成熟するでしょうか。

そんな、幸福感を持つ高齢者が世の中に増えれば、物質的な豊かさが多少なくても、世の中は明るいと思うのです。

もちろん、物質的な豊かさも必要です。その為には、今から準備していくことは必要です。その術も、日々お伝えしています。

しかしながら、心の豊かさは、学んで学んでいかなくてはなりません。

私のテーマは、ここにあります。

昨年秋、『高齢社会エキスパート』という資格を取得しました。

そして月1度、老年学の勉強会に参加しています。

物心共に豊かにする。
そんな大人が一人でも創造できる社会。

その一助になればと思う次第です。

私自身がまだまだ。
課題は山積みですが、テーマへ挑戦して参ります。

一足早い、バレンタインデー

今日は、長女と妻が、
手作りのカップケーキを作ってくれました。一足早い、バレンタインです。

一生懸命に作ってくれました。

長女的には、形があまりうまくいかなかったようで、

『あんまり可愛くないけど!』
『うまくいかなかったけど!』

と何度も言っていましたが、一番見映えの良いケーキを、私にくれました。

味はとても美味しく、長女に伝えると、照れたように喜んでくれました。

まだ当分、バレンタインデーにチョコを渡すお相手は、私であってほしいなぁと思う今日の午後でした。

ひつじのショーン救出作戦!

今日我が家では、ピアノの下部分と、壁との小さな隙間に落ちた、ひつじのショーンフィギュアを救出する、一代プロジェクトを行いました。

事の発端は、以前次女が、ピアノの下にショーンのフィギュアを落としてしまったことでした。

ピアノの下には、ペダルの部分があり、大きな隙間ができています。その隙間に入り込んだので、もう取れないと、妻も娘二人も諦めた様子でした。

そこで、私が出動。

『お父さん、無理やって!』
『どうせ失敗に終わるって!』

と小学1年生の長女。

何もしないで諦めようとしている長女に、これは実践教育だ!と思い、こう言いました。

『何もしないなら、変わらないよ。でも、チャレンジすれば、失敗に終わるかもしれないけど、何もしないよりは、ショーンを救出できる可能性は上がる!』

そして、救出プロジェクトを決行致しました。

隙間のものでも取れるように、新聞紙を細く丸め、先っぽを折り、ピアノと壁の隙間に入れてみる。

一回目は失敗に終わる。
しかし諦めない。

もっと長くしたものに、ガムテープを貼り、ショーンが運良くくっつくかもという作戦。これも失敗。

まだまだ諦めず、逆側から新聞紙を差し込んでぐいぐい押してみる。

そうすると、ショーンが少し顔を覗かしている。

根気と集中力を高め、何ども手を伸ばしていくと、ついにショーンを救出することが出来ました。

最初は無理と思っていた娘たちも、ワァーっと喜びの声をあげてくれました。

諦めなかったら、目的を達成できる確率はぐんと上がるということ。

またそれよりも、

諦めないというプロセスの中にこそ、面白い時間があるということを、少しでも伝えられたと思うと、佳かったなぁと思います。

ひつじのショーン救出作戦、
無事に成功。

ショーンも、喜んでくれているでしょう。

3つのLIFE

LIFEには、3つの意味があります。

それは、

『暮らし』『人生』 そして、
『命』です。

私も含めて、現代人は『暮らし』の事で毎日がいっぱいになっているように思います。

給料は多いか少ないか?
子供の教育費はどれくらいかかるのか?
あの人と一緒になるのは嫌だ。
こんな家に住みたい。
少しでも損をしたくない。
などなど。

もちろん、そういった暮らしに関する考えは、大切だと思います。

しかし、暮らし一辺倒の人生で、人は物心共に豊かにはなれないと思います。

なぜなら、暮らしとは方法論、つまりは『やり方(やりくり)』だからです。

暮らしの中に、もう2つのLIFEである、『人生』や『命』をしっかりとベースに置くこと。それこそが、真の豊かな人生になると思うのです。

人生とは、すなわち、どんな人生にしたいのか。

命なら、この命をどう使うのか。

それこそが、魂の響きであります。

その想いを響かせていく中に暮らしがあるのなら、間違いなく貧乏になっても、少々の損をしても、不平不満に終わらない、心の豊かな人間でいられることでしょう。

そのためには、やはり読書が必要です。

過去の偉人たちが、人生や命を教えてくれるからです。

多いに豊かな心の養分を、心の栄養を、分け与えてくれるのです。

Time is life。
時間は命そのものです。

心豊かに生きていきたいものです。