少子高齢化にテーマをもって
日本人の人口は減少していきます。
世に言う『少子高齢化』です。
少子高齢化に伴う生産力(国力)の低下、高齢者の増加に伴う社会保障や年金の危機など、多くのメディアがそれを煽り、その類いの本、雑誌が連日のように露出されています。
そうして、我々の老後には年金制度は崩壊しているのではないか?と、漠然とした不安を持つ人や、そんな老後にどんな対策を講じてよいかわからないという30代、40代も多いように感じます。
そんな、ネガティブ一色の未来予想図が描かれる我が国ですが、少子高齢化自体が悪いことではありません。
確かに、今までの経済価値で考えれば、マイナス要因は多いと思います。
しかしながら、発想の転換を行えば、プラスに働く面は、非常に多いように思います。
そもそも、『老い』とはなんなのか?
まずはこの問に、一人一人が向き合い、答えを見いだしていく事がとても大切な時代になると思うのです。
必ずしも、老い = 衰え ではありません。
体力や記憶力は低下します。
また、自立度も、歳を重ねれば重ねる程に、低下していくのは、医学的にも分かっています。
しかしながら、歳を重ねれば重ねる程、増えていくものがあります。
それは、情緒と経験です。
情緒は人の心を豊かにします。そして、経験こそは、次世代への大きなプレゼントになります。
この情緒と経験を、今の30代、40代が意識し、培っていくことができれば、どれだけ幸福感の多い社会が成熟するでしょうか。
そんな、幸福感を持つ高齢者が世の中に増えれば、物質的な豊かさが多少なくても、世の中は明るいと思うのです。
もちろん、物質的な豊かさも必要です。その為には、今から準備していくことは必要です。その術も、日々お伝えしています。
しかしながら、心の豊かさは、学んで学んでいかなくてはなりません。
私のテーマは、ここにあります。
昨年秋、『高齢社会エキスパート』という資格を取得しました。
そして月1度、老年学の勉強会に参加しています。
物心共に豊かにする。
そんな大人が一人でも創造できる社会。
その一助になればと思う次第です。
私自身がまだまだ。
課題は山積みですが、テーマへ挑戦して参ります。