dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

12色の色えんぴつに気づく工夫

今朝、長女との会話に、以前師匠に教わった
日本人の思考と西洋の思考の違いを
思い出しました。

娘が、ベランダで育てているプチトマトの
観察日記を描き終えました。

12色の色えんぴつを使い、色塗りを始めた
ところ、娘が言うのです。

『思うような色で塗れない。』と。

確かに茎や葉の色は、緑といっても一色で
塗れるような単純なものではありません。

明るい部分、深いみどりの部分、影になって
暗くなっている葉や、複雑な模様になった
箇所もあります。

私は娘に、

『それなら24色や36色の色えんぴつを
買ってあげようか?』

と言いました。

と、その時、師匠に教わった日本人的発想と、
西洋人的発想を思い出したのです。

無いのであれば、新たに作れば(買えば)いいと
いうのは、西洋の発想です。

確かに合理的です。

しかし、元来日本人の発想には、

『ないのであれば、あるもので工夫する。』
というものがあります。

例えば、12色の色えんぴつであれば、
茎や葉の色で使える色は、
緑、黄緑、黄色でしょうか。

たった一色の緑色であっても、力強く塗る、
普通に塗る、薄く塗る、その工夫だけでも
レパートリーが増えます。

または、違う色を少し混ぜてみるのも、
一つの材料になります。

昔から物を大切にしてきた日本的な発想は、
とても良いですね。


無いものを付け足す西洋の発想も、
もちろん必要ですが、有るもので工夫する発想が、また情緒的で素晴らしいと思いました。

長女も、工夫している様子で何よりでした。

12色の色えんぴつに気づきを貰った
そんな1日でありました。

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