dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

竹生島~探検の殿堂

今日は有給を取って、師匠たちと琵琶湖で2つ目に大きな島、『竹生島』に行って参りました。

長浜港から船に乗って30分。

竹生島は歴史が深く、日本三大弁才天の1つである宝厳寺や、秀吉が建てた唐門(国宝)、朝鮮出兵の御座船『日本丸』の船櫓を利用して建てた舟廊下(重文)、片桐且元が自ら植えたと言われる樹齢400年以上のもちの木などなどがあり、小さな島ですが見応えは充分でした。

さすがにパワースポットであるだけに、神々強い雰囲気を感じました。

またクルーズ中では、琵琶湖を囲む伊吹山や岐阜の山脈に雪が積もり綺麗で、まるでテレビで見るようなオホーツク海にいるようさ錯覚さえするぐらいでした。

偶然にも、三田村邦彦さんがロケで来ており、クルーズから竹生島までほぼ一緒に回っていました。


午後は、長浜の黒壁スクエアにある、『翼果桜』で名物焼鯖そうめんを堪能しました。

長浜は、秀吉時代に栄えた、城下町の情緒ある雰囲気が今でも守られている素晴らしい町です。

その後は東近江にある、探検家、西堀榮三郎さんの記念館、『探検の殿堂』に行きました。

西堀さんは、近江商人として成功した京都のちりめん問屋で生まれました。

11歳の時、日本人ではじめて南極を探検した白瀬矗さんの報告会(映画)を観て、南極に興味を持ちました。

その後は学問に励み、アインシュタインが日本に来た時には通訳として、

また研究者として真空管の開発、

一方で登山家としてヒマラヤ山脈に登りと、様々なジャンルで活躍された日本を代表する人物です。

そして、54歳で南極大陸に上陸。観測隊のリーダーとして1年越冬されます。

70歳でもエベレストへ挑戦。

探究心の塊のような、物凄いパワーの持ち主です。

西堀榮三郎さんの言葉、こうあります。

【悩みとはなにか?それは
決断しないことから生じる】

まさにそうだなぁと思いました。

道中は師匠から、様々な身に、心に、養分となる知恵を頂きました。

2月22日、本日は本当に充足感を感じる素晴らしい1日でした。

喜びも悲しみも幾歳月。

明日はどんな明日になるでしょうか。
楽しみです。

長野県の友人

長野県で暮らしている、中学・高校の同級生であり友人が、4月に帰省すると言う知らせをもらいました。

約2年ぶりでしょうか。

きっと色んな経験をし、思考し、選び、ここまで来たのでしょう。

人は選択、選択の繰り返しと言いますが、まさにそう思います。

あの時のあの選択が違っていれば、人生は今と全く別物になっているのか。

はたまた、別の選択をしたとしても、ここにたどり着いているのだろうか。

それはわかりません。

でも、確かに言えるのは選択してきた結果の今であることです。

今、どんなに苦しい状況だとしても、不如意にどっぷり浸かり込んでいても、今、こうして生きている。それは紛れもなく、当たり前のようだけども、生きることを選択しているからだと思います。

生物は生きるを原理に選択している。

人も、動物も、虫も、草木も、花も、そしてそれは宇宙の法則なのかもしれません。

生きるを選択してきたことだけでも、素晴らしいものだと改めて思います。

そして彼が、どんなことを話してくれるのか、笑い合えるのか、非常に楽しみです。

そこにはきっと、『生き合う』時間が感じられるでしょうから。

行動力とは

今日、会社の勉強会で講師頂いた先輩に、行動力の意味付けを教えて頂きました。

行動力というと、大切なものだと思いながらも、いざ行動するとなるとエネルギーがかかります。

また、行動すると失敗するかもしれないというリスクも発生します。

しかし、こう考えてみてはいかがでしょう?先輩は言います。

『行動力』=『幸導力』だと。

行動力とは、幸せを導く力という意味付けをするということです。

自分が行動することは、誰か一人でも幸せに導くことになる。そう思って行えば、少ししんどいことでも、一歩を大切に踏み出していけます。

行動とは、誰かを幸せに導く力。

非常に有り難いお言葉を頂きました。

お墓参りにて

今日は家族で、お墓参りにいきました。

長女が、おじいちゃんとおばあちゃんのところに行きたい!と言ってくれたのです。

少し百貨店に寄ってから、霊園にいきました。

先祖のお墓は、山手にある霊園なので、住んでいるところよりも気温は下がるのですが、今日は夕方でもコートが要らないぐらいの暖かさでした。

お墓の前までくると、とてもお墓が綺麗で、濁りのないお水が水鉢に入っていました。

周りにも、目立つ雑草などがありません。

私たち家族が来る数日前に、親族の誰かが来てくれたのでしょう。

お墓は長男である私が管理しているのですが、こうやって誰かが会いに来てくれていると思うと、嬉しい気持ちになりました。

また、お墓では長女がいつも、水汲みや掃除など、進んでやってくれます。

その姿を見て、次女も頑張ってくれます。

きっと両親も祖父祖母も、この二人の姿を見て喜んでくれていることでしょう。

命がある私たちと、死んでしまったけれども、存在しているご先祖。

その理屈では語れない、繋がっているという思いを、子供たちも感じてくれているのだと思います。

改めて、お墓参りの大切さを感じた日曜日でした。

石田梅岩 【都鄙問答】

石田梅岩の、『都鄙問答』を読んでいます。

石田梅岩は、1700年代に活躍された思想家、倫理学者です。

この『都鄙問答』は、松下幸之助さんが座右の書としていたそうです。

今までの都鄙問答は、現代語訳が難しくて、あまり読まれてこなかったようですが、本ソムリエの清水 克衛さんが、一番分かりやすい都鄙問答(城島 明彦さん現代語訳)を教えて下さり、この本と出会う事ができたのです。

分かりやすいといっても、孔子孟子儒学論語を軸としているので、愚才な私にはまだまだ難点多き本ではあります。

しかしながら、二之巻『或る学者、商人(あきびと)の学問を譏(そし)るの段』は、きらきらと光る思想の宝をたくさん頂くものとなりました。

例えば、『乞食には信念がある』と梅岩はいいます。

乞食をするのは、泥棒をしないためであり、たとえ飢え死にしようとも、盗みだけはしないという信念が乞食としての道だと説かれています。

そして孔子の言葉を借り、

『どんなに貧窮しても、正しい生き方をしたら君子である。貧窮して欲望に突き動かされ、人の道に反することをするのは小人である』と言われています。

こんな発想を私は1ミリたりとも考えたことはありませんでした。


また、商人には、

『商人としての正しい道を知らないものは、利を貪ることにのめり込み、かえって家をつぶしてしまう。

それに対し、商人としての道を悟れば、欲望でなく、【仁】を心がけて仕事に励むので、家は栄える。そのようにするのを学問の徳としている。』

これは正しく今の時代にも言えることだと思います。

さらには、

『儲けがなくてもいいは、商人失格』だと言われます。

その答えとは、

『商売は、正しい方法で利益を上げることで成り立っている。正しい方法で利益を上げるのが商人としてのまっとうな生き方であり、利益を上げられないのは正しい商人の道とはいえない。』

ということです。

石田梅岩は、正しい商売とはどんなものかも、具体的に例えを出して、この本で教えてくれています。

私も商売人の端くれとして、この信念をしっかり胸に刻んで、正しい商いを培っていこう。


商売をする方、営業に携わる方は、必ず読むべき本だと思います。

そろそろ!

冬に着る私のコートは、実は18年以上前に購入したものです。

成人式の為に、両親がお金を出してくれました。

当時好きでよく買っていた、ATELIER SABというブランドのコート。

それなりに大事に使ってきたので、状態はとてもいいのですが、とにかく形が古い。おまけにフード付き。

そろそろ新しいコートを!と、毎年思うのですが、何故かこのコートを着てしまいます。

そろそろ!
そろそろ!

と言いながら、今年も2月半ばを過ぎました。

そろそろかな。

たぶん、そろそろです。

伝えることを

『伝える』こと。

それが私の天命だと思っています。

私は高校を卒業してすぐに、NSCに入学し、プロの漫才師を目指しました。

また、社会人となってからもバンド活動を展開し、ライブやラジオ出演などもしていた時期がありました。

今は、営業という職につき、様々な方と出会い、様々な方に想いを伝えている仕事をしています。

私が選んできた道。

それは、形や方法は変われど、
きっと『伝える』ことなんでしょう。

漫才で伝えたい!
音楽で伝えたい!
営業で伝えたい!

という風に。

ここ近年では、伝えることに置いて、自分なりに新たな方法を思案して参りました。

そして、その新たに伝えることが、お世話になっているカウンセリングの先生の協力の中で、現実化しそうになってきました。

1ミリでも動き出そうとしています。

夏目漱石は、未来を切り開く上で大切なことは3つだと言ったそうです。

1、考えよ。
2、語れ。
3、行動せよ。

まだまだ抽象的ではありますが、そろそろ行動に出るタイミングに来たように思います。

後世に残るようなものを伝えたい。

どうなるものはかわかりませんが、求める力とタイミングで、自分の新たな伝える世界を、作っていこうと思います。

動く芥川龍之介

録っていた『あらすじ名作劇場』。

なんと、昭和2年に撮影された、芥川龍之介の映像が紹介されました。

動く芥川龍之介。これは本当に貴重な映像です。

しかも、木登りをする芥川です。

ただただ凄い。


最近はよく、テレビの番組を録画しています。

その殆どが、歴史や教育、文学番組です。

そして夜のゆっくりとした時間に、味わうように観る。これがなんともいえない、至福の時になります。

昔はバラエティーやお笑い番組が好きでした。

しかし、今はもう殆ど観ません。

歳を重ねてきたこと、そして、自分が求めるものが変わってきたことも大きいでしょう。

将来的には、妻や、友人や、時には一人でぶらぶらと、歴史に触れる旅を、たくさんしたいなぁと思います。

歴史は繋がってきた道。

その道を戻っていく旅。

ライフワークにしていきたい。

そんな想いを巡らす、夜の一時でした。

正しさよりも、優しさを!

阿部寛天海祐希が夫婦役の映画、
『恋妻家宮本』を夫婦で観にいきました。

一人息子が結婚し、夫婦だけの生活が始まったそんなある日、夫の阿部寛が、妻である天海祐希が書いた離婚届を見つけることで、ストーリーが展開していきます。

コミカルで何度も笑わせてもらいましたが、感動も多く、心がじわりと幸せな気持ちになる映画でした。

この映画の中で、非常に印象に残った言葉があります。

それは、『正しさ』よりも、『優しさ』という言葉です。

正しいことはもちろん大切ですが、時に正しいを求めることで、衝突し合うことがあります。

戦争のように、正しさと正しさはぶつかり合う。

しかし、優しさと優しさは、もっと大きな優しさを生む。

この映画を観て私は、自分には正しさ(正しく生きる姿勢)を、人には優しさ(優しく接する姿勢)を、スローガンの一つにしていこうと思いました。

また、映画のテーマソング『今日までそして明日から /吉田拓郎』が、この映画とマッチしていました。

早速、レンタルCD屋さんに向かいました。

良い映画をありがとうございました。

少子高齢化にテーマをもって

日本人の人口は減少していきます。

世に言う『少子高齢化』です。

少子高齢化に伴う生産力(国力)の低下、高齢者の増加に伴う社会保障や年金の危機など、多くのメディアがそれを煽り、その類いの本、雑誌が連日のように露出されています。

そうして、我々の老後には年金制度は崩壊しているのではないか?と、漠然とした不安を持つ人や、そんな老後にどんな対策を講じてよいかわからないという30代、40代も多いように感じます。

そんな、ネガティブ一色の未来予想図が描かれる我が国ですが、少子高齢化自体が悪いことではありません。

確かに、今までの経済価値で考えれば、マイナス要因は多いと思います。

しかしながら、発想の転換を行えば、プラスに働く面は、非常に多いように思います。


そもそも、『老い』とはなんなのか?

まずはこの問に、一人一人が向き合い、答えを見いだしていく事がとても大切な時代になると思うのです。

必ずしも、老い = 衰え ではありません。

体力や記憶力は低下します。
また、自立度も、歳を重ねれば重ねる程に、低下していくのは、医学的にも分かっています。

しかしながら、歳を重ねれば重ねる程、増えていくものがあります。

それは、情緒と経験です。

情緒は人の心を豊かにします。そして、経験こそは、次世代への大きなプレゼントになります。

この情緒と経験を、今の30代、40代が意識し、培っていくことができれば、どれだけ幸福感の多い社会が成熟するでしょうか。

そんな、幸福感を持つ高齢者が世の中に増えれば、物質的な豊かさが多少なくても、世の中は明るいと思うのです。

もちろん、物質的な豊かさも必要です。その為には、今から準備していくことは必要です。その術も、日々お伝えしています。

しかしながら、心の豊かさは、学んで学んでいかなくてはなりません。

私のテーマは、ここにあります。

昨年秋、『高齢社会エキスパート』という資格を取得しました。

そして月1度、老年学の勉強会に参加しています。

物心共に豊かにする。
そんな大人が一人でも創造できる社会。

その一助になればと思う次第です。

私自身がまだまだ。
課題は山積みですが、テーマへ挑戦して参ります。