河井寛次郎に学ぶ
昨日は師匠との年始勉強会でした。
三十三間堂を参拝し、午後からは河井寛次郎記念館に行きました。
河井寛次郎は、明治から昭和の戦後まで活躍した陶芸家であり、彫刻家でもあります。
また書も素敵で、素敵な言葉をたくさん残されています。
作品のことは私はよくわかりませんが、一つ一つ本当に吸い込まれるような美しさと優しさを感じました。
館内には、河井寛次郎が使っていた書斎の机や椅子がそのまま展示されていますが、なんとそのまま座れるのです。
色々な想像をしたり、物思いにふけったであろう机に腰を掛けていると、何とも言えない幸福感に包まれます。
また、この机や椅子は本当に憧れます。
いつの日か、このような机と椅子の書斎を持ちたいな!と想いを馳せてしまうぐらいです。(今の風貌や人格では浮いてしまうでしょうが・・・)
さて、河井寛次郎の言葉にはこのような詩があります。
どうしてこんなに
ものが美しいのだ
人間万歳
世間ではよく、大切なことは、物ではなく心だ!という言葉を聞きますが、そうではないと思います。
それは心が物を作るからです。
この世界に溢れている物質は、誰かが、誰かのために、このようなものがあればきっと助かるだろうな!喜ぶだろうな!という美しい心が作ったものだと思うのです。
河井寛次郎がどのような思いでこの言葉を残されたのかはわかりませんが、手間を惜しまず、誰かのために、物や価値を残していく。なんとも人間は美しいものなのか?と感じます。
毎日毎日、仕事(育児も家事もすべて含めて)は誰かのために価値を提供しています。
私も、自分の仕事を改めて美しくしていきたいものです。