dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

1954年・ゴジラ

先日の第五福竜丸展示館の影響を受け、
1954年(昭和29年)11月に上映された、
初代ゴジラの映画をレンタルして観ました。

というのも、ゴジラ制作のエピソードどして、
第五福竜丸の事故が大きく影響していることを
知ったからです。

ゴジラ誕生は、第五福竜丸被爆した年に
映画化されました。

ゴジラは、海底洞窟に潜んで暮らしていた
ジュラ紀の生物で、ビキニ環礁で繰り返し
行われる水爆実験のせいで安住の地を追いやられ、
遂に地上に出て人間社会に襲いかかる
『核の落とし子』というものでありました。

第五福竜丸の事故が日本人にとって
どれ程大きな問題であったかが伺えます。

ゴジラを観てとても驚いたのは、昭和29年の
特撮技術レベルの高さです。

特にゴジラが東京に上陸し、建物などを破壊して
いくシーンは、本当に臨場感がありますし、
リアルさが伝わります。

なおも興味深いのは、昭和29年の東京の街が
よく観察できる点です。

銀座の松坂屋や国会議事堂、東京湾
団塊の世代が、まだ幼い頃の戦後昭和の首都を
見事に感じとれることに、私の心は躍動しました。

是非また、戦前戦後を生きられた方と
お話をして、当時の事などを伺えたらもっと
嬉しくなるでしょう。


物語では最後に、ある研究者が開発した
秘密兵器によってゴジラを倒すこととなります。

人間が作り出した核兵器によって、安住の地を
追いやられたゴジラに罪はありませんが、
人間が生きていくためには、その罪のないものを
また兵器によって殺傷する。

そんな矛盾とエゴを突き付けられたような
エンディングでありました。

ちょうどゴジラをレンタルした次の日に、
2017年に公開された『シン・ゴジラ』が
地上波初放送していました。

これは録画しておいたので、新旧と見比べて
楽しもうと思います。

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