『孤独』とは
名著で100分を観ました。
今回は哲学者、三木清。
孤独というものについて、三木清さんはこう意味付けています。
孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのでなく
大勢の人間の『間』にあるのである。
孤独は『間』にあるものとして
空間の如きものである。
孤独というのは、一人の人間にあるのではなく、人間と人間との関わりにできる『間』という解釈が、非常に腹落ち感があります。
特に現代人にとっての孤独とは、そういったものではないでしょうか。
孤独を避けるように、様々な環境を駆使して繋がりを求める。
しかしながら、その所々に孤独感に襲われている。
若者を中心とした、近年のハロウィン。
繁華街に群れをなすあのニセモノのコミュニケーションは、孤独感を埋めるものというよりは、更なる孤独感を増殖させるようにも思います。
孤独に弱い。それが現代人。
たまには、その孤独というものをしっかり味わうことも、人生を深いものにしていく大切な時間だと思います。
他人に迎合するのではなく、自分の考えを孤独に磨く。
豊かさとは、そういった人間に備わっていくものではないかと思いました。