読書会
地元の古書店、たられば書店で行われました読書会に、家族4人で参加させてもらいました。
読書会のタイトルは、なんと、
~見えないものが見えますか?~
というミステリアスで興味深いものです。
富安陽子さんの作品、『オバケ屋敷にお引っ越し』を題材にし、著者御本人も登場され、総勢11人の参加で大いに盛り上がりました。
参加者の中には、なんと名古屋から来られた方も!
私は当初、富安陽子さんが読み聞かせをしてくれるものだと、勘違いしていました。
内容はそうではなく、富安さんを囲んで、ディスカッションしていくというものでした。
しかしそれが非常に面白いものでした。
見えないものを見たことは?
もし見えないものが見えるなら、何を見てみたいか?
そんな問いかけに、皆さんの色んな空想が部屋中に充満し、楽しいものでした。
本当にあっという間の時間でした。
後半は、この作品の中で作られているシフォンケーキを、店長の奥さんが実際に作ってくださり、皆さんで美味しく頂きました。
また、富安さんがサプライズで、絵本を1冊、そしてまだラフ画時点の世に出ていない絵本を1冊、子供たちのために読み聞かせをして下さりました。
一気に娘たちの目の輝きが変わりました。
この読書会の中で、富安さんがとても印象的なことをおっしゃられていました。
大学などで講演をされるとき、学生さんに、『どうしたらこんなに沢山物語を作れますか?』『どうしたら、こんな発想が浮かぶのですか?』と質問をされるそうです。
富安さんはおっしゃられます。
その問いは、作家として一つの場面であって、全体像ではありません、と。
富安さんは、作家に必要なものは、膨大なインプット力だと言います。
日常の何気ない場面でも、常に絵本の題材になるものはないか?と関心を抱き、着眼点を見出だそうとされているそうです。
そうしない限り、題材は枯渇します。
インプットした様々な日常からヒントを得て、アウトプットの作業に移る。
このアウトプットも面白いもので、夢で見たものを絵本にしたものがあると紹介されました。
そこまで深く深く追求するからこそ成し得るものだと思います。
これはどんな仕事、生き方にも精通するものだと思います。
日々の何気ないものでも、興味を持ち、疑問を持ち、着眼し、深く考え、着手していく。
だからこそ、味わい深い人生になっていくんだと思います。
今日は家族で素晴らしい時間を共有でしました。有難うございました。