半藤一利さん
先日、歴史作家である半藤一利さんを特集した番組がNHKで放送されていました。
保阪正康さん、磯田道史さん、宮崎駿さん、司馬遼太郎さんなど、多くの作家たちとの対談に込められるメッセージだけでも貴重なものでした。
『歴史を知るということは、日本を知るということ』
『歴史というのは、文献と文献の間に、何かおかしいものが必ずある。これを調査し、分析し、更に推理を加える。そうしてやっと事実を掘り起こす』
半藤さんは、このような使命と意思の上、近代の日本史探偵の先駆者として、数々の著作を生み出してこられたそうです。
また半藤さんは、大学時代のボート部のご経験から、ご自身の生涯を一字で示せば『漕』と言われました。
艇(ボート)だけじゃなくて、昭和史も漕ぎつづけてきた。
ゴールはなくても飽きずに一生懸命漕いできた。
毎日 毎日濃いでいると、あるとき突然、ポーンとわかることがある。オールがすうーっと軽くなるように。
だから『続ける』ということを決して諦めず、牛のようにうんうん押していくことです。
とても印象に残った言葉でした。
この言葉は、我々の仕事や人生にも通ずるところがあると思います。
私も歴史が好きですが、ほんの少しずつでも、自分のコミュニティの中でお役立ちできるものを学んでいけたらと思います。