是枝監督の言葉に頷けます。
映画『万引き家族』の是枝裕和監督が、なかなか面白いことを言っています。
僕は意図的に長い文章を書いています。これは冗談で言っていたんだけど、ツイッターを140字以内ではなく、140字以上でないと送信出来なくすればいいんじゃないか(笑)。
短い言葉で『クソ』とか発信しても、そこからは何も生まれない。
文章を長くすれば、もう少し考えて書くんじゃないか。字数って大事なんですよ。
是枝監督は以前から、現代のメディアが陥りがちな『分かりやすさ史上主義 』に警笛を鳴らしていました。
是枝監督の映画も、説明しすぎないことが特徴的ですね。
万引き家族にしても、何か、もやっとしたものが残るのですが、これは家族のあり方とは何か?を考えてみようと、見る側に宿題を残してくれているように思います。
そういえば、日本を代表するジブリ作品も、ほとんどかそのような作品になっていますね。
世の中は複雑で分かりにくい。
分かりやすく語ることは、受けとる側は楽ですが、分かりやすくすることによって、思考しなくなります。
是枝監督は更にこんな言葉を残しています。
『一見分かりやすいことが実は分かりにくいんだ、ということを伝えていかなければならない。』
非常に含蓄のある言葉ですね。
複雑な社会です。正義と悪に簡単に分けられるようなものではありません。
その中で考え、試行錯誤することが、味わい深い人生になるのだと思います。