成形の功徳
江戸狂歌の一つに、
【いつまでも あると思うな親と金】
という言葉がありますが、この続きがあるのを知りました。
この後には、こんな言葉が続きます。
【いつまでも ないと思うな運と災難】
ほんとにうまくまとめたものですね。
自分には運がない、あの人だからできる!そんな言い訳は今でもよくある話です。
しかし、運はいつまでもないという訳ではない。どんな人にも開ける時がある。
非常に前向きになります。
また災難というのも、いつまでも無いと思ってはいけません。災害、病、事故に事件は少なくはありませんし、いつ自分に降り注がれるかはわからない。
だからこそ、毎日を大切に生きることが大切です。
そして、【形に残す】ことは、とても必要であります。
何か形に残すとことを、森信三先生は、【成形の功徳】(せいけいのくどく)と名付けました。
物事を形にすることによって初めて現れる効果のことです。同じ物事であっても、形にすると形にしないでは大きな差が生じます。
だからこそ、何でもいい。日記、ブログ、写真、考え・・・。形にすることで、ふと自分がいなくなった時に、そのものが残る。そして生きている者への遺物のなっていくのですから。
自分や周りの方々の人生が、温かく豊かになるような生き方をしたいものです。