飛鳥と明日香
そこから車で10分のところに、石舞台古墳がありましたので、商談の後行って来ました。
小学6年生の時以来の石舞台古墳でした。
子供の時と、大人になってからとでは、当たり前ですが感じ方、ものの見方が変わるものですね。
石舞台古墳は何も変わっていない。
しかし、観る側の年齢や心境、知識、価値観、先入観等々で、受け入れ方は変わっています。
以前師匠から言われた、『物の観方を味方に』が、まさにあてはまる経験でした。
そこから、三輪素麺を頂き、蘇我馬子によって建立された飛鳥寺を参拝しました。
本格的な伽藍を備えた、日本で最初の本格的なお寺といいます。
本尊には、重要文化財に指定された釈迦如来像があり、これが通称【飛鳥大仏】と呼ばれています。
日本書紀では、609年に完成となっているから、なんと1400年前のものになります。
飛鳥時代の大仏というと、面長が特徴で
、鎌倉時代以降の大仏とはまた違った歴史を感じます。
1400年、ずっと存在している飛鳥大仏を前に、ああ、ここにこれて佳かったと、不思議と安心感を得られました。
ちなみに、同じ地域なのに、明日香と飛鳥が混在しています。
地名としては飛鳥の字が一般的ですが、同じ【あすか】でも、過去の書物によって様々な【あすか】があるようです。
古事記や日本書紀、万葉集から見ていくと、明日香、飛鳥、阿須賀、阿須加、安宿など様々な使われ方がされているようで、中でも、地名や川の名前としては、明日香及び飛鳥が最も多く用いられていることから、明日香と飛鳥が今も使われているそうです。
また、飛鳥は古事記、日本書紀が主として使われて、明日香は万葉集で多く使われているようです。
さてその後は、藤原宮跡を観て参りました。
藤原宮は、今でいう皇居、国会議事堂、霞ヶ関の官庁などが集合していたような場所でした。
わずか16年程の都でしたが、今もなお、宮跡として残されているところに、嬉しくなりました。
奈良県は、昔からそのまま、あまり変わらないのではないか?というような景色が特徴で、歴史をより感じさせてくれるという印象です。
久しぶりにゆっくり一人で、好きな歴史を感じる時間となりました。
いやぁ、有難いものです。