遺骨収集
来年から遺族会の理事を承り、益々、我々現役世代の『戦没者への追悼』、または『日本の戦争』についてよくよく心を込めて学ばなければいけません。
そんな中、本日は、東部ニューギニアで戦没者の遺骨収集に参加された方の貴重なお話を聞かせて頂きました。
日本戦没者遺骨収集推進協会が主催、厚生労働省が援助金を出し、10万円の費用で参加出来るそうで、私も是非、今後協力させてもらいたいと思いました。
今回の遺骨収集は、2月9日~12日まで4日間行われました。
2月9日にポートモレスビー空港に到着し、そこから遺骨収集予定地であるポポンデッダ空港まで1時30分。
さすが熱帯地域ということで、気温は35度を超えていたそうです。
バゴウ村という集落で、現地の村人30人程が協力の元、家の床下や花壇、庭をスコップなどで約70センチ位掘っていきます。
そうするとご遺骨の姿が見え、その時はからだの震えと涙があふれ、止めることが出来なかったそうです。
手で土を丁寧に取り除き、鉄兜を身につけたままの全身のご遺骨に、お迎えがきましたよと手を合わし、私達と一緒に祖国日本へ帰りましょうとお声をかけられました。
バゴウ村での遺骨収集期間に、8柱のご遺骨を収集されました。
収容したご遺骨は、収集団と共に祖国日本へ帰って来られました。翌日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて遺骨引き渡し式が行われました。
あまりにも長い歳月、はるか異国の土の中で祖国に帰る事ができなかった方々のお気持ちを考えると、本当にお気の毒に思えてなりません。
そして、まだまだ異国の土中には、祖国に帰れずにいる方々が沢山いらっしゃることを忘れてはいけません。
少しでも早くご遺骨を収集し、ご供養させて頂くことが大切だと思います。
私も同じ日本人として協力出来ればと思った次第です。