dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

地獄絵ワンダーランド

今日は予定通り、京都にある龍谷大学
龍谷ミュージアムに行って参りました。

11月12日まで、『地獄絵ワンダーランド』が
開催されています。

地獄というものがどういった概念で、
システムはどうなっているのか。
また、どう世の中に浸透していったのか。

平安時代から近代までに渡り、描かれてきた
地獄絵や巻物、彫刻などが展示され、
非常に面白いものでした。

平安時代に、比叡山の恵心僧都源信は、
多くの経論から往生の要文を編集し、
「往生要集(おうじょうようしゅう)」という
書物を書きました。

それが、所謂『あの世』のガイドブック
という内容で、日本人の死後の世界観に
大きな影響を与えたそうです。

人間は死ぬと、極楽浄土を含む『六道』に
輪廻するとされます。

六道とは、天・人・阿修羅・畜生・餓鬼・地獄で
あり、とりわけ関心を集めたのが地獄でした。

まるで本当に地獄を見てきたかのようなリアルな
描写は非常に説得力があり、人間の恐れそのもの
であるように思います。

その恐れの象徴が、十王の一人であり、地獄の
王の中の王、『閻魔王』ではないでしょうか。

十王や閻魔王に人生を裁かれ、八つに別れた
地獄のどこに行くのかが決まります。

よく、嘘をつくと舌を抜かれるといいますが、
これは八つの地獄の中の『大叫喚地獄』と呼ぶ
場所をさしておりました。

八つの地獄絵は、ゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの
水木しげるさんがアニメにされ展示していました。

法要として使われる初七日や四十九日も、
あの世の行事によって決められている事なども
知れ、教養の一つとなりました。

お土産に買って帰ったパンフレットを
長女が興味深く読んでいました。

次回、もしまた地獄絵ワンダーランドが開催
されるならば、子供も連れていこうと思います。

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