安心
安心してくらす。
安心をサポートする。
安心を届ける。
様々な企業が、『安心』をキーワードに、ビジネスを展開しています。
かく言う私の仕事も、『安心』を提供することに違いはありません。
しかしながら、人生に『安心した暮らし』は、あるのでしょうか。
人生とは思い通りにいかないものだと、私は思っています。
もし、思い通りにいくなら、悩みなど持つこともなく、心配事もなく、ストレスもなくなります。
そんな人、本当にいるのでしょうか。
どんなにうまくいってるようにみえる人でも、うまくいかない事だってたくさんあるのでしょうし、
さほどうまくいっていないような人でも、実は幸福感に満ちた時間はあるものです。
ならば、安心し続けることは、ほぼ皆無のように思います。
安心というものは、実はなにが起きてもおかしくはない世の中であることを受け入れる精神ではないかと思うのです。
明日、地震があるかもしれない。
ミサイルが飛んでくるかもしれない。
事故に巻き込まれるかもしれない。
病気が見つかるかもしれない。
そんな予測不能なことがあることが人生であり、そうであることを受け入れることこそ、私たちに必要な生きる知恵だと感じます。
そして、そんな不足の事態になったときにも、ある程度の進める道を作るために、用意すべきものは準備をしておく。
それが安心というものだと思います。
『安心』というものは、人々の望みです。しかし、漠然と求めても、安心は掴めないものです。
何が起こるかわからない人生を受け入れることから、安心は生まれる。
そう思うのです。