小津安次郎監督
お正月から、巨匠・小津安二郎監督の映画を2本観ることが出来ました。
1本は、1953年【東京物語】、もうひとつは1951年【麦秋】です。
小津監督といえば、家族をテーマにしたヒューマンドラマの天才ですが、ヒューマンドラマ大好きな私は一度も観たことがありませんでした・・・。
タイミングってあるのでしょうね。
家族というかけがえのない温かい存在と、いつかは離ればなれになっていく、"定め"の両方を、人間は抱きしめながら、覚悟しながら、生きていくものなんだ!
両方ともに、40歳を超えた今だから味わえる、そして無情感が込み上げる映画でした。
東京物語では、敗戦後、大きく資本主義に傾いた日本の【多忙な生活】が、人間本来の情緒や、死生観を失っている様を描いていたように思います。
人生において本当に大切なものは何か?
自分自身にも問われているようでした。
どちらも65年以上前の白黒映画ですが、当時の町並みがよくわかるのも、観る楽しみですね。
小津安次郎監督作品集DVD9枚セットを購入したので、あと7作品、ゆっくり味わっていこうと思います。