理化学研究所、一般公開
先週末に家族で、吹田市にある理化学研究所の一般公開イベントに行って参りました。
理化学研究所が普段行っている研究を、一般公開してくれ、しかも研究者が直接色々な研究成果を教えてくれるという豪華なイベントで、大人も子供もとても興味深く学ぶことができました。
そんな中でも、特に印象に残ったのは、細胞動態計測研究チームのチームリーダーである柳田敏雄名誉教授の話です。
普段、人間は脳からの信号により、筋肉や骨を動かしています。この筋肉は、主にたんぱく質でできていますが、一つ一つのたんぱく質を見ると、ふらふら動いているそうです。
そのふらふら動くたんぱく質のお陰で、人間は滑らかな動きが出来るということです。
ロボットやAIは、カクカク動きます。これはまだ、人間のたんぱく質のようなふらふら動くという技術がないため、カッチリとしたプログラミングによって、カクカク動くのです。面白いですね。
AIは、将棋のようなゲームに使う頭脳は人間に勝っても、サッカーでネイマール選手のドリブルを阻止することはまだまだ出来ないのです。
先生はおっしゃいます。
『21世紀はふらふらした人間が良しとされる時代。何をやっていいか分からないときは、とにかく、色んな事をふらふらとやってみなさい。』
『その為には、学校で勉強する基礎学力はつけなさい。基礎ができたら、どんどん自由にやりなさい。』
とても印象に残りました。
その他、透明になったマウス(物理的には人間も可能だそうです)、スーパーコンピューター見学、生物分子の世界など面白いものが沢山ありました。
普段、あまり物理や化学に縁のない我々も、本当に興味深く接することができました。至福のときを有難う!