dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

二宮金次郎

先日、盛和塾北大阪事務局が主催で上映された映画【二宮金次郎】を観に行ってきました。

この映画は、通常の映画館ではやっていない映画ですが、金次郎の文献を元に描かれた、素晴らしい映画でした。

二宮金次郎は、日本を代表する素晴らしい人物であることは間違いないですが、その人生とは壮絶でありました。

少年期に父と母を亡くし、兄弟は離ればなれにされます。金次郎は、親戚に預けられますが、毎日朝から晩まで田を耕し、薪を広い、重労働を強いられたのです。

それでも、その合間に、論語や大学を読み、学問に励みました。

やがて秀でた金次郎は、小田原村を農業で建て直し、その功績を称えられ、次々と村の復興に尽力します。復興させた村は生涯でなんと600以上。恐るべきです。

そんな金次郎のやり方を、保守的な百姓は受け入れず反発にもあい、小田原藩から派遣された侍にも邪魔をされ、試行錯誤致します。

それでも金次郎は、【至誠】を貫くのです。

至誠とは、すなわち【まごころ】。

言葉にしていることと、思っていること、そして自らがする行動とが一致すれば、どんな人間にも伝わる。

【至誠にして動からざる者は未だこれ有らざるなり(至誠而不動者未之有也)】

という老子の言葉が有名です!

好きな人とだけ生きていたいものですが、上にたつものは、さまざまな考え方の人間と関わっていくのです。どんな人間も、全て善と悪に分けられるのではなく、どんな人間にも、善と悪の部分がある。その人たちが混ざりあって世の中は成り立っている。

その事を金次郎は気づいていたのです。

どんな時も至誠を貫くのは、難しいものですが、見事人をまとめ、成し遂げることができた金次郎は、本当に凄い。

この映画で至誠というものを改めて学ばせて頂きました。

誰にも備わっている至誠。人のために使えるよう、頑張りたいものです。