dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

スポーツは被災者に勇気を与えるのか

ラグビー日本代表がベスト8進出という、歴史的快挙を遂げた。

私はラグビーとは縁がなく、ルールすら知りませんが、この盛り上がりからして凄いことなんだと、客観的に思います。

スポーツが盛り上がることはとても素晴らしいことだと思うのですが、いつも、何か腑に落ちないことがあります。

それは選手たちによる、被災された方々へのコメントです。

こう言うことを書くと、炎上がよぎりますが、自然にわいてくる気持ちなので素直に書いてみます。

今回の台風による被害だけではなく、様々な災害時に行われるスポーツで、ほとんどの選手たちが、まるで判をつくように、『自分達のプレーを見て勇気を与えられたらいい』と言っています。

ここに違和感を感じるのです。

果たして、被災された方々は、そのようなスポーツを見る余裕があったのか。また、被災直後の方々が、本当に勇気をもらったのでしょうか。

現首相まで、ラグビー日本代表の快挙が、被災者に勇気と感動を与えるとツイートしているのを見て、げんなりしてしまった。

何か、こんな大変な時にスポーツに感動していることが不謹慎だ!という意見に布石をうつためのようにも感じてしまいます。

確かに被災後、時間がある程度経過し、復興のインフラ整備が行われているもう一頑張り!という時には、勇気を貰うかもしれません。

しかし、スポーツはスポーツとして、こんな時でも試合が出来る喜びと有り難さを持って、ベストを尽くす試合をしてくれたらいいのではないかと思います。

私は、避難をするぐらいの被災したことはありません。(阪神大震災では、命の危機を感じましたが・・・)

だから、災害時にスポーツによって勇気を貰ったという経験もなければ想像もできません。

そんな人間が、おかしい!というのも説得力はないのですが、客観的にみて、いつも違和感を感じる『勇気を与える』という言葉を、心のままに書いてみた次第です。