起承転々
仕事の合間などで少し時間がある時は、ついつい本屋さんに行ってしまいます。
昨日はブックオフがあったので、なにげに好きな人物の本を探していましたら、童門冬二さんの、『50歳からの勉強法』という本に出会いました。
小説 上杉鷹山など、歴史小説を書かれる童門さんですが、経歴や自己流の考え方が面白く、読みふけってしまいました。
童門さんは、はじめから小説家だったのではなく、なんと51歳まで都庁に勤めておられました。
早期退職し、そこから執筆。56歳でベストセラー『小説 上杉鷹山』を上梓。91歳の現在も、講演活動をされているという、スーパーマンです。
そんな童門さんの人生の考え方が、ものすごく参考になります。
童門さんはこんな風に言われています。
物語は昔から『起承転結』があります。
しかし人生はどうであろうか。
先人が示してくれたような、やるべきことはやり遂げたのち、みずから棺桶のふたを閉じて、跡を濁さず、憂いも残さず、いさぎよく人生を締めくくる、こんな『結』の迎え方は、もはや現代人には不可能な離れ業というべきではないか。
そうしたことから、僕は人の一生は、起承転結ならぬ『起承転々』であると思い定めてきました。と。
これはまさに、童門さんご自身の人生であり、また、ほとんどの人の生き方であるのでは?とおもいます。
死ぬまで未熟、未完な『起承転々』の人生。いつ、終わるかわからない人生。だからこそ、いつまでも学び続ける姿勢でいられるということにですね。
ブックオフで360円。童門さんすみません(笑)
さぁ読書の秋です。大いに良書と出会っていこうとおもいます。