dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

学問のすゝめ

明治に書かれた福沢諭吉の『学問のすゝめ』はあまりにも有名ですが、現代に生きる我々の中で読まれた人は少ないかもしれません。

この本が書かれたのは、日本が西洋列強と開国し、そして常に植民地の驚異にさらされた時代でもありました。

そんな中、福沢は日本人がまず個として独立し、そしてその独立した人格同士が国を強くしていく重要性を伝えました。

そのためこの学問のすゝめで、実学・独立心を必要と唱えたのです。

独立した一人の人間として生きることは、今の時代にも十分通じるものだと思います。

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気力なき者は、必ず人に依頼す。

人に依頼する者は、必ず人を恐る。

人を恐るる者は、必ず人にへつらふものなり。

常に人を恐れ人にへつらふ者は、次第にこれに慣れ、その面の皮鉄のごとくなりて、

恥づべきを恥ぢず、論ずべきを論ぜず、

人をさへ見れば、ただ腰を屈するのみ。

『学問のすゝめ』第三編より

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しっかりした自分の意見を持ち、よく観察し、読書し、そして議論して見識を高める。そうしないと無知でただ流されてしまう可能性があります。

しっかり独立心をもって、へつらうことなく、日々歩んでいきたいものです。

なかなか難しいのですが。