なぜピアノを弾くのかな
先日、今年最後になる師匠との勉強会がありました。
ひとつ、『なぜピアノを弾くのか?』という、素敵なエピソードを聞かせて下さいました。
師匠の次男さんがまだ小学校から中学に上がる頃、名古屋までピアノのコンサートを観に行かれました。
次男さんがピアノをやっていた事もあり、名古屋でしかみれないピアニストだったので、一緒に名古屋まで行かれたそうです。
偶然座った席の隣に、85歳ぐらいの品の良いおばあさんが座られ、次男さんに話しかけてこられました。
『ピアノは好きなの?』
『はい。』
と、そんな話の中、師匠は次男さんとそのおばあさんとの会話をじっと聞いていました。すると、おばあさんはこう言われたそうです。
『ピアノは出来るだけ長く続けなさいよ。なぜなら、人生には悲しみが必ずあるからよ。』
そして、
『悲しい出来事が起こったとき、ピアノを弾いてごらんなさい。ピアノの音色が、音楽が悲しみを癒してくれるから。』
続けて、
『悲しみはあなただけじゃなく、大切な人にも悲しいときがくるの。その時、ピアノを弾いてあげなさい』
このように言われたそうです。
名古屋までピアノのコンサートに行き、偶然横に座った方に言われた言葉が、とても凄く印象に残ったそうです。
人はなぜ、ものを買ったり、習い事をしたりするのか。
そのものが欲しいのではなく、それを買うことによって、幸せになることを見出だすから。
これが明確にわかったといいます。
私もピアノをはじめて約3年。
いつかピアノが私を癒してくれるかもしれません。
その日のためにも、
しっかり継続していきたいと思います。