dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

克 明 徳

段々秋の深まりを感じるようになりました。

一昨日は仕事で岡山だったので、道中【閑谷学校】によってきました。

閑谷学校とは、江戸時代前期に岡山藩池田光政によって開かれた、日本最古の庶民のための学校です。

講堂は国宝に指定され見応えがありました。ここで江戸時代の子供たちが、学問をしていたのかと思うと、清々しい気持ちになります。

講堂の中に、一際大きな額がかけられていたのですが、そこには、【克明徳】とたいそう立派な書がかかれていました。

岡山藩五代目藩主である、池田治政が書かれたものだそうです。

三字額の【克】は、力を尽くして事を成し遂げる、【明】は、物を正しく見る力、【徳】は、善や正義をわきまえる高潔な品性と解釈されています。

まさに、人物を創ることを大切にしていたことが伺えます。

また、ここは紅葉の観光地でもあり、木々の紅葉がとても美しいものでした。

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紅葉とは、人で言うと老人になったことをさすと思います。でも葉はそれが美しく見える。

しかしながら多くの人は、年老いていくことを悲劇し、目を背けたいと思います。

紅葉のように、老いていくことで深まる人間としての美しさのようなものが感じられる、そんな歳の重ね方をしたいものだなぁと紅葉を見ながら感じました。

岡山出張は、佳い時間となりました。