dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

体質・空気・流れ

私が語り部として、月1回開催頂いている平和学習『和望の会』。今月は17日に予定をしております。

いつもは、私が戦争体験をされた方々のお話を伝えるという形式でやっておりますが、今回は、そもそもなぜ日本は、あのような戦争をしたのか?突入していったのか?というテーマでお話をさせて頂きます。

そのため、様々復習兼ねて本を読んでいるのですか、中でも著者・保阪正康の『あの戦争は何だったのか』には、非常に調べあげられた当時の軍部の体質、空気、流れが具体的に書かれています。

そして、まずその体質こそ、今の日本にもまだまだ根強く残されていると、強く感じました。

ワンマン、独裁的な力が浮き彫りとされた今年の様々なニュースを見れば、一目瞭然でしょう。

『物言えぬ』から大惨事を招いた太平洋戦争。戦争こそは繰り返してはないものの、まだまだ『物言えぬ』体質により、多くの人々が傷ついている事は、間違いのない事実です。

また、そういった空気の力も、多いに関係していると思います。

空気というものは本当に怖い。なぜなら少数派は悪、多数派は善というような、大きな流れをつくってしまうからです。


この体質・空気・流れ。

この3つが最悪な方へ進んだときの惨事こそ、あの戦争であり、今もなお、この3つは様々な場面、コミュニティーで作られていくことを肝に命じなければならないと思います。

人間が集まれば、この3つの支配が生まれることをしっかり管理しなければ、良い社会は作られない。

そんな事をこの本から学んだのでした。