お通夜
本日、ニュースなどでも訃報として取り上げられていました、山下弘子さんのお通夜に行かせて頂きました。
弘子さんとは、2015年に知り合いました。
私が当時、会社内で行う大規模な研修の委員長を努めており、研修の講師として弘子さんに依頼し、快諾頂いたことがきっかけです。
彼女は当時22歳。知ったのはたまたまつけたテレビでした。そこには、友人たちとUSJで遊ぶ姿が映っていて、全く闘病しているというものを感じさせない素敵な笑顔が印象的でした。
弘子さんは、がんが発覚したのは19歳。お会いした22歳の時も、治療中の真っ只中でした。
何度か打ち合わせをしていたのですが、公演日前に入院され、退院したのはなんと講演会1日前。それでも辛い顔は一つせず、一生懸命450人の社員に対して彼女の強いメッセージを伝えてくれました。
弘子さんのメッセージに勇気付けられた人は数多くいましたし、私もその一人でありました。
それから、連絡をしたりする時期もありましたが、彼女のFacebookなどで元気な姿を見るたびに、なんとなくの安心感で次第に連絡することを控えました。
結婚したことを知り、がんと向き合っているという事すら忘れてしまうぐらいでした。
それから少し月日が流れ、一昨日。
打ち合わせをしていた時、22歳とは思えないしっかりとした彼女の姿、思考、行動力、そして周りを巻き込む大きなエネルギーが思い出されます。
喪主であったご主人の言葉は、本当にしっかりとしていて、大勢いる参列者一人一人に丁寧に話をして下さっているようでした。
印象的だったのが、死というものを『この世を去った』とか、『帰らぬ人となった』とか、そんな表現ではなく、『新しい人生を歩むこととなりました』と表現された事です。
宗教感というものでは収まらない、弘子さんが生前から持っていた思想を伝えられたように感じます。
出会えて、そして少しでも時間を共にし、お力を下さったことは我々の宝であります。
心よりご冥福をお祈り致します。