dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

焼刻画

私の古くからの友人に、焼刻師として様々な作品を作り出している、才能のある人物がいます。

焼刻とは、木に絵を焼き付けるという独特な技法で、その中でも彼の作品には独創的な世界観を感じます。

週末、彼の作品『鳳凰来儀』を展示した関西展に行ってきました。

この作品のステートメントを、彼はこのように伝えています。

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鳳凰】平和の象徴
中国で、聖徳をそなえた天子の兆しとして現れるとされた、孔雀に似た想像上の瑞鳥(ずいちょう)。
雄を「鳳(ほう)」、雌を「凰(おう)」と言う。

平和の象徴である鳳凰ですが、世の情勢を見ている限り、人類が平和を享受できるのはまだまだ無理だと感じています。
嘲笑うような鳳凰の表情は、人類が平和から程遠い存在である事を意味します。

この地球は人類だけのものではありません。平和の象徴から見捨てられた人類の行き着く先はどこなのか。

いま我々は考えなければいけないのかも知れません。

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大きく優雅に刻まれた鳳凰の目には、確かに人間世界を嘲笑うかのようなものを感じます。

利己主義や拝金主義、貧富の差や差別、宗教や道徳心など、何をよしとするのか世の中は複雑です。

しかし、彼の作品や創作の思いから、『天』というもの感じる生き方をしたいと、私は思いました。

誰もみていなくても、お天道様はみている。お天道様に恥じない生き方。弱い自分を数ミリでも動かしていきたいものです。

人間が地球上に果たすべき役割とは。

その事を一人一人考えなくてはなりません。

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