『ありがとう』と『サンキュー』は違う
『ありがとう』と『サンキュー』の違いについて、考えさせられるものがあります。
日本語と英語という根本的な違いに、実は大きな意味の違いがあったのです。
日本語のありがとうを漢字にすると、『有り難い』という字になります。
この状態は『難』が有るですし、難しいとも言えます。このような簡単にはない難しい状態が有ることへの感謝。すなわち、当たり前ではないということになります。有ることが難しいことを感謝するというのは、独特な文化だと思います。
ここで感謝しているのは相手だけではなく、神か仏かわからない存在。すなわち、今有る状態全てに感謝しているのが日本語なんです。
さて、サンキューは、『Thank You』。『あなた』に向かって感謝をのべています。
何に対して感謝をのべているのが明確な英語と、状態に感謝をしている日本語。全く違うものであります。
日本語の奥ゆかしさや意味を知ることで、本当に日本語は美しいものだと感じます。日本人は曖昧だといいますが、その美しさは西洋人には理解が出来ないのかもしれません。
この美しい言葉が作り出す背景には、大きな畏怖、感謝、愛があります。
日本語を改めて素敵だなと感じました。
大切に使っていきたいものです。