dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

葉っぱのフレディ

師匠に教えて頂いた絵本、『葉っぱのフレディ』を読みました。

この絵本の作者、レオ・バスカーリアは、アメリカの著名な哲学者であり、生涯でたった一冊書き上げた絵本がこの葉っぱのフレディでありました。

葉っぱのフレディは、大きな木の梢の近く、太い枝に生まれた葉っぱです。

そして周りにも数えきれない程の葉っぱがあり、その葉っぱ一枚一枚は、良く似ているけど、一つとして同じ葉っぱは無いことに気づきます。

春から夏へ、そして秋から冬へと四季に生きていくフレディたちは、まるで人間の人生を例えているようで心をうたれます。

葉っぱが紅葉し、やがて枯れ、枝から離れ落ちて
いく事を、引っ越しという表現で表していました。

引っ越しとは、死を意味するもので、すなわちその場所を離れること(死)は、新たな場で次の生命を育む役割と意味付けていたのです。

そうして輪廻転生のように、また土の養分となり、葉っぱとして生まれ変わっていくのです。

レオ・バスカーリアはメッセージにこう書き記しています。

『この絵本を死別の悲しみに直面した子どもたちと、死について的確な説明が出来ない大人たち、死と無縁のように青春を謳歌している若者たち、(中略)へ贈ります。』

死に長い短いはあっても、どんな人生にも必ず四季があると、吉田松陰は言い残しました。

葉っぱのフレディのように、四季があり
お役目を果たしてまた、土へかえり生まれていく。

この人生は終わっても、命は続いていく。
死とはそのようなものかもしれません。

長女がこの葉っぱのフレディを繰り返し読んでいます。彼女はどう感じているのでしょうね。

心温まる、素敵な絵本でした。

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