師匠のご自宅で、映画『夫婦だもの』を観ました。
てんびんの詩など、数々の企業教育映画を
プロデュースされた、故竹本 幸之祐さんの
作品です。
舞台は金沢。地元のパン屋を営む『大昭パン』は、
進出してきた全国チェーンの大型店にお客を
奪われ、苦しい商売を強いたげられます。
夫婦で頑張ってきた地元店は、この深刻な状況に
よって様々な問題が生じるのです。
ついに無気力化した夫に対し、妻は商いの
原点に立ち返り、お客さま目線に立った
商売を一から始めるのです。
売ることが目的ではなく、お役立ちすることの
手段としての商いがある。
ただ安くパンを提供するのではなく、
朝食に焼きたてのパンを提供する。
その理念が、早朝に焼きたてパンを配達すると
いうお役立ちに変化して行くのです。
またに、お客さま目線を行動でしめしたのです。
そうした妻の地道な活動に心を打たれ、
次第に夫も活力を見いだします。
そして地元の方々に信頼され必要とされ、
売上はどんどん伸び、愛される商いの素晴らしい
モデル店となってゆくのです。
こんな印象的な言葉で、締め括られました。
『夫婦とは、苦しみは二人で分かち半分に、
喜びは二人で寄せあい二倍にできる。』
夫婦の絆、商いの原点を学ばせて頂き、
心がじわっと温かくなる時間でした。