父の三回忌
本日は父の三回忌でありました。
親戚が我が家に集まるのは、こういった
法事の時ぐらいになりました。
父方の親戚も母方の親戚も一同に集まり、
元気な姿を拝見し、少しだけでも会話をする
この時間は、なんとも言えない無常感が生まれ、
私にとって本当に大切なものを感じます。
また、お経を唱え終えた住職が、
今回は少し長めの説法をして下さいました。
鳩摩羅什(くまらじゅう)という僧のお話です。
鳩摩羅什は、計300もの経典を漢訳しました。
羅什が臨終の直前に、自分の所伝(翻訳した経典)が無謬ならば(間違いが無ければ)、焚身(荼毘)ののちに舌は焦爛しないといい残しました。
事実、鳩摩羅什の遺体を火葬したところ、
荼毘の薪が燃えつきた跡には、焼骨のなかに、
舌だけが焼け残っていたそうです。
このことを、『舌根不焼』(舌不燃)といい、
真実を伝える経典となったのです。
これは、『法華経』が真実であるという事を
証明しています。
真実がわからない時代に、
真実をしっかり伝えていく人格をもつ。
これは住職を通して、父から言われているように
思います。
素晴らしい1日に感謝です。