妻の誕生日
今日は妻の誕生日でした。
家族皆でケーキを食べ、お祝いをしました。
妻は、物欲というものがあまり無く、何か欲しいものはないのと聞いても、欲しいものがわからないなどと言います。
ただ、こうして家族皆で一緒にいられる時間が満足だと、ある種、悟りを開いた境地のごとく、言葉にするのです。
きっと、物などで満足するよりも、もっともっと大切なことに、充実感や幸せを感じられているのだと思います。
昨日読んだ、三木清の人生論ノートの一節が脳裏に浮かびました。
『生活の分裂から娯楽の観念が生じた。』
つまり、生活というもの自体が本来は楽しいものであるのに、その生活に楽しみを感じられなくなった近代社会が、娯楽を分離させ、娯楽を求めるようになったということです。
そういう意味では、生活をありのまま幸福と受け入れられる妻は、素晴らしい人生だと思います。
改めて、誕生日おめでとうございます。