成長と成熟
成長とは何か、という問いに、1度は悩んだ事があるのではないでしょうか。
成長の意味を調べると、【育って成熟すること】とあります。
成熟とは、十分に実る(成長する)ことです。
では、成熟した時点から、更なる成長はあるのでしょうか。
日本は戦後、素晴らしい勢いで、経済的な成長をし続けてきました。
それによって物質的な豊かさは、大いに満たされていったのではないかと思います。
しかし、バブルが崩壊し、デフレが続き、人口減少、超高齢社会、揺らぐ社会保障制度などなど不安材料がひしめく中、経済成長だけを闇雲に追い求めるような、そんな時代でよいのでしょうか。
確かに、経済成長は資本主義経済の中では、生きる希望になると思います。
健全なインフレも当然、必要だと思います。
しかしながら、今日の日本に、経済だけに成長を求めてもいかんせん、今までのように、うまくいかないと思います。
成熟した日本の中で、更なる発展を成すには、資本主義的な物質成長だけではなく、新しい価値観が必要だと思うのです。
それこそ、フランクルの言う【水平思考】ではなく、【垂直思考】だと思います。
勝ち組と負け組、成功と失敗、得と損など、【水平思考】だけで考えるのは、完全に飽和しつつある資本主義の思考です。
水平思考ではなく、垂直に意味を考え、意味を問う。自分なりの【幸せ】への定義を見いだす。
そういう生き方こそが、これからの成熟社会に必要な生きる知恵だと強く思います。
物質も大事です。それ以上に、物質だけにとらわれない新しい価値。
そういったものを輝かせていきたい。
そう思う今日この頃です。