Time is life
『Time is life』。
これは、私の師匠から教わった数ある教えの中でも、一番腑に落ちた、生きる上での根っ子になった言葉です。
時は命。
そう、時間とは命そのものです。
こんな当たり前のことなのですが、恥ずかしながら私は言葉だけを知り、真解(しんげ)までいかずに過ごしてきました。
この言葉が、身体中に染み渡るような様相へ変化したのは、紛れもなく、両親の他界であります。
母は3年前、父は2年前にこの世を去りました。
母は闘病の末、そして父は突然でした。
それからです。命という感覚が芽生えたのです。
この、命という感覚こそが、師匠が常におっしゃられている『Time is life』なんだと。
命は、いつ、どうなるか、どこまで続くのか、どこで終わるのかはわかりません。
この1秒1秒刻まれる時間、その時間こそが命です。
この感覚があれば、時間を大切に使おうと思えるのです。
それは、損得で何に使うかではありません。
命が輝くかどうかです。
毎日、毎日をどう生きるのか。
この命をどう使うのか。
これこそが、生きるというものだと私は思います。