与える力
ビジネスにおいて、与えるというその対象になるのは誰でしょうか。
コーチングの先生が、私に質問されました。
私は、他人(顧客)だと答えました。
人が与えられる対象は、自分以外という意味です。
しかし先生の与える対象は、『他人』だけではありませんでした。
先生は、『自分』も対象であるといいます。
与える力のある人は、他人にも自分にも与えることができる人です。
自分はいいから、他人の為に自己を犠牲とする行為は、他人に与えられても、自分に与えてあげることはできません。
松下幸之助は、一人で事業を成功したでしょうか。
世にいう成功者は、周囲を巻き込み、自分にも与えてくれる仲間がいるからこそ、偉業を成し遂げたと思うのです。
周囲に与え、周囲から与えられる。
先義後利とは、そういうことです。
そうおっしゃられた先生に、与え下手な自分と、真のビジネスというものを教わったように思います。