dantelのブログ

日々の心境、思想、学び、気づき等を書き留めています。いつか、後世への遺物となることを願っています。

石田梅岩を読み返す

山岡正義著書『魂の商人 石田梅岩が語ったこと』
を読んでいます。

商売やビジネスをしている多くの人に、
是非とも読んでもらいたい一冊です。

資本主義経済は、利益をあげることの方向性に、
正しさを選択出来なくなっているように思います。

もちろん、全てがではありません。

利益をあげることは、
商売として当たり前の目的ではあります。

しかし、石田梅岩は、『正しく利益を追求する』
ことこそ、商人のあるべき姿と説いています。

正しく正直で倹約し、自立してこそ真の商い。

私も商いの端くれであります。

正々堂々、正しく美しい心で
利益を追求して参ります。

きらきらと輝く嬉しいこと

今日はきらきらと輝く嬉しいことが
散りばめられた1日となりました。

午前中は、大変ご無沙汰している
お客さんとお会いしました。

50代後半のご夫婦で、約3年ぶりに
顔を合わしましたが、お二人とも変わらず
お元気そうでした。

帰り際に、奥さんから本をプレゼント頂きました。

読書好きな私が来るので、きっとどれが
いいかなと考え、ご用意下さったのでしょう。
お心遣い、本当に嬉しかったです。

午後からは、娘たちの秋物の服を買いに
出掛けました。

私は娘たちの服を選ぶのが好きなので、
可愛らしい服と出会った時は嬉しくなるものです。

夕方からもう1件、お客さん宅へ向かう途中、
LINEが入りました。

少し前に一緒にご飯を食べた彼から、お願い
していた品が出来上がった連絡でした。

彼とは、もう17年ほどの付き合いに
なるでしょうか。

アルバイト先で出会い、バンドを組み、
いまでも時々は近況報告兼ねて会っています。

その彼にお願いしていたものとは、私が趣味で
携わっています『歴史ツアーグループ』の
家紋ロゴ入り一合枡です。

早々に作ってくれたのです。
しかも、デザインは抜群です。

これも本当に嬉しい出来事です。

日々の忙しい中、自分の時間を削って
作ってくれたのでしょう。

早く、その一合枡でお酒を飲んでみたいと
思いました。

最後に、夕方のお客さんからも、娘たちにと、
ハロウィンデザインの御菓子を頂戴しました。

娘たちが喜んだのは言うまでもありません。

思うように行かない事が多い人生ではありますが、こうやってきらきらと輝く嬉しい事が
散りばめられているのも人生であります。

周囲の皆さんの、暖かいお心遣いに感謝し、
また明日も大事にしていきたいと思います。

青春は戦争の消耗品ではない

大林宣彦監督「花筐 HANAGATAMI」が、
12月16日に公開されることが決定したことを
知りました。

この作品は、作家・檀一雄さんの小説が原作。

大林監督が、約40年前に商業映画デビュー用に
脚本を書き上げていた思い入れのある作品
だそうです。


大林監督は、撮影当初の2016年8月に、
なんと末期の肺癌と診断され、
余命半年とも言われることになります。

しかし、撮影を生きる使命と捉え、
最後まで映画を録り続けられました。

なぜ今、あの戦争時代を描いた作品なのか。

それは、大林監督世代が、あの戦争が終わり
次世代へ何も伝えてこなかったことの迂闊さ、
戒めであると言っています。

そしてもう一つは、大林監督の父の存在です。

監督の父は、青春時代の6年間を、
戦地で過ごしました。

戦争が終わり、復員した父は、
戦争を語ることはなかったといいます。

父のことを考えると、人生を戦争に捧げた
人生まるごと消耗品だったと定義しました。

二度と、そのような若者を出さない。
自分の意思で人生を選択できる、
そんな平和な時代を無くしてはならない。

平和がガタガタ音をたてながら崩れかかって
いく、そんな気配を感じる今こそ、
この映画を残すことに命をかけられたのです。

『青春は、戦争の消耗品ではない。』

あと10年もすれば、戦争を体験された方々が
ほとんどこの世にいない時代がきます。

私たちは、日本人として
あの戦争を風化させてはならない。

そう強く思いました。


花筐 HANAGATAMI、
心を込めて観たいと思います。

弱い自分を1ミリでも前へ

私のあるお客さんから、一本の電話を頂きました。

ご主人が、悪性リンパ腫の疑いが
あるということでした。

少しお話をしたあと一言、私に、

『とても心強いです。』

とおっしゃいました。


ご主人は59歳。
お仕事もされていますし、これからまだまだ
やりたい事も多いでしょう。

まだ決定したわけではありませんが、治療と
なれば、家族の協力が必要になります。

私の立場から少しでも、
お役に立てられる存在でありたいものです。


人生はいつ、どうなるかはわかりません。

その事を理解はしていても
普段は忘れているものです。

こういった時に気づかされます。

どうなるのかわからない人生だからこそ、
命一杯力を出し、懸命に生きることを
怠ってはいけないと思います。

それでも弱いのが私であり、人間。

これからもこの弱さと戦いながら、
四苦八苦を重ねながら、
1ミリずつでも前へ動かしていこう。

その行動こそ、幸せの原料です。

戦争を知らない人間は、半分は子供である。

100分で名著、大岡昇平著書『野火』を
見終わりました。

舞台は太平洋戦争で、日本軍がもっとも
戦死者を出したフィリピン。

守備隊は全滅し、生き残った主人公、
田村一等兵が、生と死の間に揺れる極限状態に
見た、人間の姿を写し出した小説です。

大岡さん自身も、比島で戦争体験をされ、
その体験を投影されたものだと言われています。

今、普段の生活からは想像も出来ない、
人間の卑劣さ、欲望、残虐さを感じました。

同時に人間は、綺麗なものだけでは
生きていけない。

そういったもの全てが人間であるということも、
思い知らされました。

太平洋戦争が終わり、その5年後に朝鮮戦争
始まります。

その情勢を大岡昇平さんは当時、
こう書かれています。


『この田舎にも朝夕配られて来る新聞紙の報道は、私の最も欲しないこと、つまり戦争をさせようと
しているらしい。

現代の戦争を操る少数の紳士諸君は、それが
利益なのだから別として、再び彼らに
欺されたいらしい人達を私は理解出来ない。

恐らく彼らは私が比島の山中で遇ったような
目に遇うほかはあるまい。

その時彼らは思い知るであろう。

戦争を知らない人間は、半分は子供である。』


私は、この戦争を知らない人間は、半分は
子供であるという言葉が、
非常に印象に残りました。

私は戦争を知りません。
歴史もまだまだ知りません。

そして、戦争を体験することなくこの世を
去っていきたいと強く願うものです。

だからこそもっともっと事実を知り、
歴史を学び、そして歴史に学ぶことによって、
未来を見る大事な目が育つのだと思います。

無知である自分を思いしり、
もっと学んでいきたいと強く思いました。

今の時代だからこそ、
『野火』を読むことに意味があると思います。

今日から9月。北海道の時間。

今日から9月に入りました。

8月31日と9月1日は1日しか変わりませんが、
私の気持ちは不思議と変わっているのが
分かります。

さて、8月末には仕事仲間で
北海道に行って参りました。

前回お伝えしましたミサイル発射、
そして上空通過というある種の危機を感じました。

また、そんな中ではありますが、
海鮮もの、ラム肉を味わい、小樽や余市
風景を楽しみ、ニッカウヰスキーの蒸留場で
学び、ゴーカート耐久レースを体験し・・・。

沢山の良い時間を過ごすことが出来ました。

最後に行った『青の池』は、
池の水が本当に青く、神秘的でありました。

硫黄沢川との合流時に、目には見えない
コロイド状の粒子が生まれ、太陽の力と
光の散乱を補う硫黄や石灰成分などが、
川底の石や岩を白くして、
青い池が誕生したそうです。


人間とは矛盾そのものです。

ミサイルという危機にありながらも、
楽しいことは、楽しめるのです。

改めて感じた時間でした。

9月も、様々な事がきっとあるでしょう。
父親の命日にあたる月です。

今、生きていることを有り難く思い、
今日1日を元気に行ってきます。

f:id:dantel:20170901083404j:plain

72年ぶりの空襲警報

昨日から北海道にきています。

札幌のホテルで泊まり、朝の6時2分です。

携帯からJアラートが鳴りだし、画面を見ると、
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとのことです。

しかも、今回は日本海に落ちたといった
事後報告ではありません。

すぐさまニュースを付けると、北海道や
東北地方に向けられたこと、今、日本の方角に
向かっていること、そして出来るだけ建物や
地下という、安全な場所に避難して下さい
とのことです。

6時7分頃、ミサイルは北海道上空を通過し、
6時18分には襟裳岬の東約1180キロの
太平洋上に落下しました。

このタイミングで、弾道ミサイルが飛んでくる
という事もそうですが、結局は部屋にいて
何も出来ないことに気づきました。

72年ぶりの空襲警報のようです。

戦時中の空襲は、想像を絶する恐怖で
あったでしょう。

ミサイルが日本に墜落するというような、
最悪の事態は避けてほしい。

平和を誓い、平和を築きあげてきた
この72年間が脅かされつつあるのか
今の日本です。

私たちは何としても、最悪な時代を
回避しなければなりませんね。

歴史から学ばなければ。

銀河鉄道の夜 上映会

長女にとって夏休み最後の日、私の町にある
小さなプラネタリウムで開催されました
銀河鉄道の夜』DVD上映会に
行って参りました。

銀河鉄道の夜は、家族みんなが好きな
物語だったので、これは是非観にいきたいと
思っていたイベントです。

プラネタリウム館内は、上映まで数分という
ところで大勢が集まり、時間通りにすべての
明かりが消え、約50分間の物語を楽しみました。

CGを屈した映像は、
非常に美しいものでした。

鉄道や、窓から見えるあの独特な美しい世界は
充分に味わえましたが、ジョバンニや
カンパネルラなど人物の絵は出さず、
声だけでした。

そこを長女は残念がっていました。

藤城清治さんの切り絵で作られた銀河鉄道の夜
印象がつよかったので、そのギャップが
あったようです。

色んな銀河鉄道の楽しみ方がありますね。

私も今回のものは、少し期待が的を
得ませんでした。

長女は明日から2学期です。
明日は元気に一歩を踏み出してほしいです。

f:id:dantel:20170827225137j:plain

容積定量説と容積不定量説

人生には、『容積定量説』と『容積不定量説』
の2つの考え方ができると、探検家の
西堀栄三郎さんは言われています。

容積定量説というのは、人間のキャパには
限りがあり、何かを選択すれば、何かを
捨てなければならないという考え方です。

例えば、1,000CCのビーカーがあったとします。

その中に、800CCを仕事で埋めました。

そうすれば、残りのスペースは200CCしか
ありませんので、そのスペースで家族の時間、
趣味の時間を過ごさなければならないですね。

これが容積定量説であり、ほとんどの方が
こういった考え方になっていると思います。


しかし、容積不定量説ではどうでしょう。

定量ですから、先程のビーカーのような
キャパは決まっていません。

ビーカーではなく、実は風船のようになって
いて、膨らませばキャパはどんどん
拡がっていくという考え方なのです。

仕事も沢山やりますが、
趣味もたっぷり充実し、それだけではなく、
家族とも大変時間を取って、
有意義な人生にすることができるのです。

容積不定量説には、ポイントがあります。

それは、『本当にしたいことをしている』と
いう事です。

本当にしたいことなら、どんなに辛くても、
忙しくしていても、時間を割いて
やれるものです。

そうです。風船のように膨らませるのは、
やりたいという内から沸いてくるエネルギー
なのです。

そんなものがある人生は、どんどん容積が増し、
どんどん充実していくと思います。

あんなに仕事で忙しいのに、家族との時間も
大切にし、自分のやりたいことに挑戦し、
様々なことに取り組んでいる。

そんな人が、皆さんの周りにもいると思います。

容積は不定量

私はそんな人生を選択していきたいものです。

家族で琵琶湖

先日、家族で琵琶湖へ遊びに行きました。

場所はいつもお盆に、友人たちと遊びに
行っている和邇浜です。

平日ということもあり、
ほとんど人はいませんでした。

家族でゆっくり夏らしい遊びをするのは、
この日が初めてだと思います。

昨年は、静岡の親戚の家に泊まったり、
天川村で遊んだり、夏を味わいましたが、
今年は私の都合で、家族にはなかなか
迷惑をかけていたのが現実といえます。


琵琶湖での驚きは、長女の成長です。

スイミングを習っているお陰もあり、
クロールにバタフライと、
沢山泳ぎを見せてくれたり、

水中に潜り、一緒に魚を見たりして遊べました。

次女も、お姉ちゃんの姿をみて、
最初は怖がっていましたが、どんどん水中に
向かっていき、遊んでいました。

琵琶湖を楽しんだあとは、パンの美味しい
カフェで休み、温泉に浸かって帰宅しました。

丸1日、家族で充実した時間を過ごせたこと
感謝し、また日々を頑張ろうと思います。